研究開発職

試行錯誤しながら新たな生産ラインを生み出す

生産技術部 2008年入社
工学部 機械工学科 卒業

PROFILE

2008年に入社し、生産技術部に配属される。小型の卓上装置設計を通じて、設計に必要な基礎知識や図面の書きかたを学ぶ。2010年、シャープ芯製造ラインの改善活動を担当。2013年「クルトガ」の生産工程の合理化を担当。2015年、ボールペン新製品の生産ライン立ち上げを担当。2017年からは、新技術を生産ラインに取り入れる活動をメインとするプロジェクトチームを立ち上げ、次世代生産ラインの基礎となる研究活動に取り組んでいる。

機械設計やコストの検討から、
生産後の調整までを担う

私が所属する生産技術部の設備チームは、主にボールペンなどの筆記具を製造するための機械を設計。そしてその機械で「新商品の量産化」「既存生産ラインの改善」「生産技術開発」をおこなっています。仕事は研究開発部署の商品設計者と一緒に、生産のスピードや商品の扱い方などを決める機械仕様や、その実現にかかるコストを検討するところからはじまります。つぎに機械装置の構想、その機構のテストを経て本設計に入り、図面を作製。設計が決まったら協力会社に部品加工と組付けを依頼して、やり取りをしながら機械をかたちにしていきます。さらにできあがった機械を社内で調整し、生産がスタートしたあとも、不具合が出た場合はそのつど調整をしていく必要あります。このようにひとつの機械に対して「構想・設計」「加工・組付」「調整」の3段階があり、実際の業務では時期をずらしながら、つねに数台の機械を並行して担当しています。

まわりの人たちのフォローを受けながら、厳しい品質確認項目をクリア

これまでの仕事でもっとも印象に残っているのは、はじめてメイン担当者となったボールペン組立機の立ち上げです。実際に工場で生産しはじめる前には、組み立てたボールペンがすべての品質確認項目で合格点に達しているかを確認する必要があるのですが、想像以上に項目が多く、合格基準が厳しかったことにおどろかされました。なかなか思うような結果が出ずに悩んでしまっていましたが、それに気づいた先輩たちが相談する機会を積極的にもうけてくださったおかげで、安心して改善をすすめることができました。そして無事、納期どおりに工場へ導入できたのは、社内や社外にいる多くの人の協力のおかげ。そのときに、仕事はひとりではなくチームでするものだということを、身をもって学びました。その後は同じ部署だけでなくほかの事業所や生産拠点の人とも意見交換や進捗報告を積極的におこない、社内外に「チームメイト」を増やすように心がけています。

プロセスを一任してもらえるから、
エンジニアとしてのやりがいが大きい

商品の種類によって生産機の機構も大きく変わるので、さまざまな設計ができること。さらに商品が新しくなるたびに生産機を一層進化させていくことが、設備設計者としての醍醐味だと思っています。生産機の立ち上げにかかる投資金額は大きいので責任と結果を求められますが、設計や実験のプロセスは設計者に一任されています。自由に試行錯誤しながら、自分の思いがつまった機械をつくりあげられることは、大きなやりがいとなっています。担当した機械が順調に稼動して生産している姿を見ると、本当に感動します。現在私は、新技術を生産ラインに取り入れる活動をメインとするプロジェクトチームを立ち上げて、次世代の生産ラインづくりのために試行錯誤している最中。つねに世のなかの新しい技術を探索し、時代の最先端技術を搭載した生産ラインを生み出しつづけたいと思っています。

1日のスケジュール

08:00出社
メールチェック
09:00
事務処理
10:00
設計した新機構のテスト実験など
12:00昼休み
社員食堂でランチ
13:00
実験結果の解析 設計
14:00
新製品生産ラインの設計
18:00
設計進捗などの報告会
19:00退社
家が遠いのでより道せずに帰ります

※内容および社員の所属は取材当時のものです。

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