研究開発職
未来の新商品に繋がる
アイデアを探し、検証する
研究開発センター 1999年入社
工学部 機械工学科 卒業
PROFILE
1999年に入社し、設計部でシャープペンシルの設計を学ぶ。2年目で海外向けカラーシャープペンシルの開発を担当し、中国で立ち上げ。2001年に横浜研究開発センターに異動。メンバー2人でシャープペンシルグループを立ち上げ、「ユニ アルファゲル」の開発、「クルトガ」原理の設計を成功させる。2005年に群馬研究開発センター 化粧品グループに異動し、OEM先に提案する新規容器を開発。2010年に横浜研究開発センターへ異動し、「ユニボールエア」、「ゲルボールペン」など水性ボールペンを開発する。現在はリーダーとして新商品の検証などをおこなっている。
※横浜研究開発センターは品川に移転しました
担当商品を抱えながら、
リーダーとしてチームをまとめる
私が所属する研究開発センターでは、主に商品の外装や内部機構、液体流出機構を設計しています。機構系技術者の仕事は、新商品開発のためのアイデア出し、実際にモデルを作成しての形状や機能確認、量産へ向けた本設計、作成した部品での品質評価、量産のための工程設計、量産品の品質確認。商品開発の全体に関わることが多いのが特徴です。なかでも私は、量産段階直前の新商品の最終チェックと、来年、再来年の発売に向けたいくつかの新商品にまつわるアイデアの検証を担当。リーダーでもあるため、チーム全体を見て方向性を示したり、忙しいメンバーに代わって新技術の情報を集めたり、メンバーと新商品のディスカッションをしたりするのも重要な仕事です。また経営陣との意見交換や、ときには飲みに行ったりすることも。こういう風通しのよさは、三菱鉛筆らしいなと思います。
責任者として苦労し続けた4年間が、
後にも役立つすばらしい経験に
入社以来20年、「ユニ アルファゲル」「クルトガ」、「化粧品」などさまざまな商品開発に携わってきました。中でも「ユニボール エア」の開発における充実感や責任者としての苦労は、とくに印象に残っています。開発テーマは「想いが伝わる描線の水性ボールペン」。筆圧や角度によって描線幅が変わるペン先構造を実現させるためにインクから開発し、低価格で大量生産できるものにするために特別な部品設計や組立方法を考えました。多くの部署と連携したチームで研究・開発に明け暮れ、発売までに費やした歳月はなんと4年。責任者としてプロジェクトの進行を管理しながら、部品の色や形状、安全性、工程でつく小さな傷、商品への印刷状態、包装材のサイズや外観など、細かな部分まで目を配るのは本当に大変でしたが、その後にも役立つすばらしい経験となりました。元々は海外向けとしてつくった商品でしたが、漢字が書きやすいようにペン先を細くして日本でも発売中。さらに改良を進めて、より多くのお客さまのもとに届く商品にしたいと思っています。
自分の頭の中で生まれたアイデアが、
商品となって人の手にわたる感動
私が三菱鉛筆に入社を決めた最大の理由は、なんといっても商品開発に最初から最後まで携われることです。頭の中で生まれたひとつのアイデアが実際に商品として生産されて、お店で売られて、その商品を買って使ってくださる人がいるということほど、やりがいを感じることはありません。ただし、その分設計者やプロジェクトリーダーの責任は重いです。具現化したアイデアが本当にいいものなのかと検証を重ねたり、新商品開発に携わる多くのエンジニアや他部署の各担当者とこまかい調整をおこなったり、品質に問題があればすぐに対応したり、発売日に間に合わせるためにスケジュールを調整したり。苦労することだらけといっても過言ではありません。でもそんな苦労があってもがんばれるのは、チームのメンバーや先輩、上司の助けを受けて乗り越えていける土壌があるから。そして何より、発売した商品を使ってくれている人を見ると、それまでの苦労は吹き飛びます。今後は、筆記具で培った技術を使って新規事業にもチャレンジしたいです。
1日のスケジュール
- 08:00出社
- 事務処理 特許確認
- 09:00
- 新製品Aの開発進捗、課題対策打ち合わせ
- 11:00
- 新製品Bのアイデア検討、試作品検討
- 12:00昼休み
- ラーメンが多い
- 13:00
- 技術検討会に委員として出席
新製品の品質審議 - 16:00
- 新人研修進捗確認、方向性検討
- 17:00
- 新製品Cの検討 アイデア会関連の試作
自分の時間 - 19:00退社
- 同僚と立ち飲み屋を探索
※内容および社員の所属は取材当時のものです。