えんぴつ工場見学
えんぴつができるまで
えんぴつの芯(しん)について
えんぴつの芯(しん)は、黒鉛(こくえん)と粘土(ねんど)で作られます。粘土(ねんど)が多くなるにつれて芯(しん)はかたくなります。黒鉛(こくえん)と粘土(ねんど)のまぜる比率で、HやBなどの硬度(こうど)に分かれているというわけです。
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工程
1 原料(げんりょう)をまぜる黒鉛(こくえん)と粘土(ねんど)に水を加えて、ミキサーでこまかくし、よくまぜてねり合わせます。
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2 おしつぶすねり合わせたものをおしつぶして、丸い筒(つつ)の形にします。直径10.5センチ、長さ35センチほどです。
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3 切りそろえる丸い筒(つつ)の形になった原料(げんりょう)を芯(しん)の太さにおし出し、20センチほどに切りそろえます。
芯(しん)はまだやわらかい状態(じょうたい)です。
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4 かわかして、焼く乾燥機(かんそうき)でかわかしたのち、丸い容器に入れ、1,000℃〜1,200℃の炉(ろ)で焼きかためます。
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5 芯(しん)を冷ますすべりを良くするために芯(しん)に熱い油をしみこませ、ゆっくり冷まします。
これで、書き心地の良い芯(しん)ができあがります。
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6 板を用意するえんぴつの原料(げんりょう)としてよいのは、きめがこまかくて、ふしがなくて、木目(もくめ)がまっすぐな木です。
三菱鉛筆では主にインセンスシダーという名前の木を使っています。アメリカ・カリフォルニア州のシエラ・ネバダ山中に育つヒノキの一種です。この木が加工されて、スラッドと呼ばれる板になって日本に運ばれてきます。
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7 板にみぞをつける長さ185ミリ、幅70ミリ、厚さ5ミリのスラットに9本のみぞをつけます。
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8 芯(しん)を乗せる接着剤(せっちゃくざい)のぬられたみぞに芯(しん)を乗せます。
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9 板を重(かさ)ねるもう1枚のスラットを重(かさ)ねて、はり合わせます。
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10 上の面を削(けず)る上の面をえんぴつの形に削(けず)ります。
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11 下の面を削(けず)る下の面を削(けず)って1本1本切りはなします。これを「生軸(きじく)のえんぴつ」と言い、色えんぴつも同じ作り方をします。
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12 塗装(とそう)する機械(きかい)で塗料(とりょう)を何度もぬってきれいにします。
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13 加工する両はしを切り落とし、文字などを入れます。
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14 箱(はこ)につめる1ダースずつ機械(きかい)で箱(はこ)につめます。