鉛筆はいつ誕生したのか
鉛筆はいつ誕生したのか えんぴつなんでもQ&Aより転載
1560年代、イギリスのボローデール鉱山で良質の黒鉛が発見され、その黒く滑らかな性質が注目されて、細かく切ったり、握りの部分をヒモで巻いたりして筆記具として使われるようになりました。こうして世界最初の鉛筆は作られました。これは、黒鉛を板状か棒状に削り、板にはめ込むという簡単なものでした。なかには、黒鉛に直接糸を巻き付けただけというものまでありました。
このボローデールの黒鉛を掘り尽くすと、やがて、黒鉛の粉末と硫黄を混ぜて溶解し、これを練り固めて棒状にすることが考案され、今日の鉛筆にもっとも近い筆記具となりました。 1760年にカスパー・ファーバーというドイツ人が黒鉛の粉末を硫黄などで固めた芯を作りました。 1795年にニコラス・ジャック・コンテというフランス人が、硫黄の代わりに粘土に黒鉛を混ぜ、これを焼き固めて芯を作り、さらに混合の比率を変えれば芯の硬度が変化することを発見しました。現在も基本的には、このコンテの方法で鉛筆の芯は作られています。
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