三菱鉛筆のあゆみ
沿革
- 1887年 (明治20年) 眞崎仁六、「眞崎鉛筆製造所」を東京市四谷区内藤新宿1番地にて創業。
- 1901年 (明治34年) 逓信省(現 総務省)へ初めての国産鉛筆(局用1号・2号・3号)を納入
- 1903年 (明治36年) 逓信省納入の3種の鉛筆を記念して、「三菱」ブランド登録(登録番号18865)
- 1918年 (大正7年) 横浜市神奈川町宇富家町1201番地に「大和鉛筆(株)」誕生
- 1925年 (大正14年) 眞崎、大和合併「眞崎大和鉛筆(株)」設立(4月17日)、本社を横浜市神奈川町に置く
- 1927年 (昭和2年) 世界各国への直輸出始める
- 1940年 (昭和15年) 子安工場(現 横浜事業所)操業開始
- 1944年 (昭和19年) 小松工場(現 山形工場)操業開始
- 1946年 (昭和21年) 鉛筆「9800番」発表
- 1950年 (昭和25年) 鉛筆「9000番」発表
- 1952年 (昭和27年) 「眞崎大和鉛筆(株)」の社名を「三菱鉛筆(株)」と改め、社名と商品名との統一を図る
- 1957年 (昭和32年) 三菱シャープナー発売。
- 1958年 (昭和33年) 高級鉛筆「ユニ」(当初4H~4B)発売。
- 1959年 (昭和34年) ボールペンの製造開始。
- 1961年 (昭和36年) 繰り出し式シャープペンシル(0.7mm・0.9mm)発売。
- 1962年 (昭和37年) 株式公開、東京証券取引所市場第二部に上場。
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1965年 (昭和40年)
藤岡工場(現 群馬工場)、サインペン工場として操業開始。
高級ボールペン、ステンレスジャンボ「S-500」発売。
0.5mmシャープ芯開発。ノック式シャープペンシル量産。 -
1966年 (昭和41年)
創業80年を記念して新デザインの社章、社歌、社旗制定。
最高級鉛筆「ハイユニ」発売。 - 1967年 (昭和42年) 電動シャープナー第1号「ES-7ダッシュ」発売。高級ボールペン「ジャガー」発売。
- 1969年 (昭和44年) 純黒(まっくろけ)ボールペン「BA-30」発売。
- 1970年 (昭和45年) 「華菱鉛筆工業公司」設立(台湾)。
- 1972年 (昭和47年) 東京証券取引所市場第一部に上場。
- 1973年 (昭和48年) 「uni セロハンテープ」発売。
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1975年 (昭和50年)
「(株)ダイヤクラフト(現ホビーラ・ホビーレ)」設立、ホビー分野に進出。
トータルキャラクター商品「BOXY」発売。
知育玩具「カプセラ」発売。 - 1977年 (昭和52年) 「米国三菱鉛筆」設立。
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1979年 (昭和54年)
セロハンテープ主力工場「ユニ工業(株)」設立
水性ボールペン「ユニボール」発売。 - 1980年 (昭和55年) 油性「ペイントマーカー」発売。
- 1983年 (昭和58年) ハイユニシャープ替芯発売。ファイル発売。水性顔料マーカー「ポスカ」発売。
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1984年 (昭和59年)
「英国三菱鉛筆」設立。
デザイナーズ ブランド高級筆記具「ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」シリーズ発売。 -
1985年 (昭和60年)
「(株)ユニコスモ」設立、化粧品関連事業に進出。
コンピュータ用「ファブリックリボン」発売。 -
1986年 (昭和61年)
創業100年を迎える。
水性顔料マーカー「プロッキー」発売。
- 1987年 (昭和62年) 蛍光ペン「プロパス」発売。
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1989年 (平成1年)
アメリカ「サーコンプ社」買収。「(株)ユニサービスシステムズ」設立、印章関連事業に進出。
高級色鉛筆「ユニカラー72色」発売。 -
1990年 (平成2年)
イギリス「ロイヤルソブリン社」買収。
女性向けブランド「マリ・クレール」シリーズ発売。油性アルコールマーカー「ピース」発売。 -
1991年 (平成3年)
群馬工場新サインペン棟完成。
文字の消えない「ユニワープロ感熱紙」発売。水彩色鉛筆「ユニウォーターカラー」、「ユニカラー100色」発売。 - 1993年(平成5年) ラベルワープロ「ラベロ」、印鑑ホルダー「押すだけ『はん蔵』」、消せる色鉛筆「ユニアーテレーズカラー」、消せるサインペン「ケルサ」、ラバーグリップ付きボールペン「楽ボ」発売。
- 1994年 (平成6年) 新水性ボールペン「ユニボールシグノ」、ラバーグリップ付きシャープ「シャ楽」・ノック式ボールペン「楽ノック」発売。水性ボールペン「ユニボールアイ」発売。
- 1995年 (平成7年) 両面印刷が可能なワープロ感熱紙「両面さん」、簡易浸透印作成システム「スタンプ・スタンプ」、リサイクルボールペン「ECOWRITER」、シャープ替芯「SHU」、布地専用マーカー「布書き一番」発売。
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1996年 (平成8年)
創業110年を迎える。
強力な綴じ力の「フラットファイル ストッパーII」、新水性ボールペン「ユニボールシグノ極細」、速乾スタンプ台「乾一」、インクジェットプリンターに対応した「インクジェットカートリッジ」、「インクジェットカラー専用紙」発売。 -
1997年 (平成9年)
「シンガポール三菱鉛筆」設立
「マレーシア三菱鉛筆」設立
「スペイン三菱鉛筆」設立
水性ゲルインクボールペン「ユニボールシグノノック式」発売。
リサイクル蛍光ペン「エコライター・プロパス2」、「リサイクルシャープ替芯エコライター」などエコロジー商品の一層の充実をはかる。 -
1998年 (平成10年)
「台湾三菱鉛筆」設立
「三菱鉛筆オーストラリア」設立
水性ゲルインクボールペンで世界初の1.0mmボール採用の「ユニボールシグノ太字」発売。「筆ポスカ」「極細ポスカ」「極細パールポスカ」発売。エコロジー商品群を「グリーンネット」として一つのブランドにまとめる。 -
1999年 (平成11年)
本社および横浜事業所での水性ボールペンの設計・製造において品質システムに関する国際規格「ISO9001」を取得
ファインセラミックスカラーシャープ替芯&シャープペンシル「-ish(イッシュ)」発売。生分解性プラスチック使用ボールペン「エココーン」発売 -
2000年 (平成12年)
「三菱鉛筆ベトナム」設立。
筆記具の設計・製造において、品質システムに関する国際規格「ISO9001」を全社で取得
蛍光ペン「プロパスウインドウ」発売 -
2001年 (平成13年)
創業115年を迎える
加圧ボールペン「パワータンク」発売 -
2002年 (平成14年)
上海連絡事務所を開設
消せるゲルインクボールペン「ユニボール シグノ イレイサブル」発売 -
2003年 (平成15年)
上海新華模具制造有限公司設立
「uni アルファゲル」発売
水性ボールペン「ユニボール ビジョンエリート」発売
ゲルインクボールペン「ユニボールシグノ 超極細」発売 -
2004年 (平成16年)
三菱鉛筆商務(香港)有限公司設立
ホワイトボードマーカー「お知らセンサー」発売
消せる蛍光ペン「プロパスイレイサブル」発売 -
2005年 (平成17年)
三菱鉛筆韓国販売株式会社設立。
スーパー超極細ボール径0.18mmの「ユニボールシグノビット」発売。 -
2006年 (平成18年)
創業120年を迎える
油性ボールペン「ジェットストリーム」発売
色鉛筆「ユニ カラードペンシル<ペリシア>」発売 -
2007年 (平成19年)
「脳芸教室 大人の塗り絵」発売(東北大学 川島隆太教授 監修)
軸伸縮機能付き筆記具「ジャンポップ」発売 -
2008年 (平成20年)
鉛筆「ユニ」発売50周年を迎える
鉛筆「ハイユニ」新硬度(7B~10B、10H)発売、全22硬度展開に
自動芯回転機構付きシャープ「クルトガ」発売
シャープ替芯「uniナノダイヤ」発売
油性ボールペン「ジェットストリーム」極細0.5mmボール発売 -
2009年 (平成21年)
機能とスタイリングが選べる筆記具「スタイルフィット」発売
「ジェットストリーム カラーインク」発売
加圧ボールペン「パワータンク スマートシリーズ」発売
鉛筆「ユニ」50周年記念商品
「ユニカラー240リミテッドエディション」数量限定発売 -
2010年 (平成22年)
キャップで消せるボールペン「ユニボール ファントム」発売
「ユニアルファゲル」クルトガエンジン搭載タイプ発売 -
2011年 (平成23年)
創業125年を迎える
加圧ボールペン「パワータンク」極細0.5mmボール発売
建築用2.0mmシャープ「フィールド」発売
全芯タイプの色鉛筆「ポンキーペンシル」発売 -
2012年 (平成24年)
「三菱鉛筆タイ株式会社」設立
環境面に配慮した、工業用「水性ペイントマーカー」発売
プラックボードへの筆記に最適、「ブラックボードポスカ」発売
トガりやすくなめらかに書ける「クルトガ替芯」発売
すべりにくく、しっかりもてるかきかた「グリッパーえんぴつ」発売 -
2013年 (平成25年)
極細なのになめらかなゲルインクボールペン「ユニボール シグノ RT1」発売
ペン先に窓がある蛍光ペン「プロマーク ビュー」発売
油性ボールペン「ジェットストリーム」極細0.38mmボール、プライムシリーズ発売 -
2014年 (平成26年)
タッチペン付油性ボールペン「ジェットストリームスタイラス」発売
環境にやさしく描線性能を両立した「アルコールペイントマーカー」発売
消しゴムで消せるカラー芯「ユニ ナノダイヤ カラー芯」発売
教科書に濃く、はっきり書ける「ユニ ナノダイヤ 教科書対応芯」発売 -
2015年 (平成27年)
水性ボールペン「ユニボール エア」発売
蛍光ペン「プロパス ウインドウ クイックドライ」発売
芯を守り続ける「クルトガ パイプスライドモデル」発売
セルロースナノファイバー配合「ユニボール シグノ 307」発売 -
2016年 (平成28年)
創業130年を迎える
キッザニア東京に「鉛筆工場」パビリオンをオープン
「ユニボール シグノ 307」伊勢志摩サミットへ協賛
消しゴムで消せるシャープカラ―芯「ユニ ナノダイヤ カラー」0.5mm発売
鉛筆「ハイユニ」50周年記念商品を発売 -
2017年 (平成29年)
ノック式消せるボールペン「ユニボール R:E」発売
キレイな文字が書けるシャープ「アドバンス」発売
消せるカラー芯内蔵のカラー芯に最適なシャープ「ユニカラー」発売 -
2018年 (平成30年)
鉛筆『ユニ』のユニ色と黒、および『ハイユニ』のユニ色、黒、金の組み合わせが「色彩のみからなる商標」として登録
油性ボールペン「ジェットストリーム プライム 回転繰り出し式シングル」発売
3色シャープ「ユニカラー3」発売 -
2019年 (令和1年)
水性サインペン「エモット」発売
ボール径0.28mmの油性ボールペン「ジェットストリーム エッジ」発売 -
2020年 (令和2年)
ゲルインクボールペン「ユニボールワン」発売
ボール径0.28㎜の油性ボールペン「ジェットストリームエッジ3」発売 -
2021年(令和3年)
創業135年を迎える
シャープ替芯「ユニ」発売 -
2022年(令和4年)
ありたい姿(ビジョン)「世界一の表現革新カンパニー」、企業理念「違いが、美しい。」を策定
油性ボールペン「ジェットストリーム 海洋プラスチック」発売
「uniタッチペン」発売 -
2023年(令和5年)
シャープ替芯「uni」を詰め替えて使用する「uni 詰替用」発売
「書く」にのめり込むシャープペンシル「KURUTOGA DIVE」発売
濃く書けてタブレット授業でも見やすい「uni タブレット授業えんぴつ」発売
商標とブランド
三菱鉛筆の商標について
三菱鉛筆株式会社の礎となった「眞崎鉛筆製造所」は創業者眞崎仁六により、明治20年(1887年)に内藤新宿(現:新宿区内藤町)にて創業されました。明治11年(1878年)にパリで行われた万博で鉛筆というものを初めて見た眞崎仁六は、その感動をずっと携えたまま、様々な研究と努力を重ね、日本初の鉛筆工業生産に成功しました。
数々の失敗を重ね、試行錯誤を繰り返しながら、明治34年(1901年)に、「逓信省(現:総務省)御用品」として採用されたのが『局用鉛筆』です。このときの感動を後世にまで残したいと考えた眞崎仁六は、記念の商標を登録するという考えに辿り着きました。
『局用鉛筆』には一号、二号、三号という3種類の硬度(芯の濃さ)があったこと、また、これに合わせて眞崎家の家紋である「三鱗(みつうろこ)」を図案化し、“三菱”というマークを考案しました。この“三菱”マークと「三菱」という商標は、明治36年(1903年)に商標登録されました。三菱財閥の商標登録に先立つこと15年になります。“三菱”マークは、創業者の誇りや伝統とともに、現在に受け継がれています。
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眞崎仁六
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眞崎家の家紋
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三菱マーク
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局用鉛筆
新時代のコーポレートブランド
“uni”と言えば、あの独特のえび茶色をした鉛筆を思い起こす方も多いことでしょう。鉛筆「ユニ」は、1958年(昭和33年)発売以来50年近く皆様に愛され続けてきたロングセラー商品となっています。
“uni”のロゴマークは、近年、ひとつの鉛筆の名称であるという枠を超えて、当社のあらゆる画期的な新製品のブランドとして表記されてきました。そして現在は、『三菱鉛筆株式会社』という企業そのものを現す“コーポレートブランド”として”uni”が表記されています。日本はもちろん、世界中で、”uni”の語源でもある“unique(ユニーク)”な企業として、いつも新鮮な発想を持った商品を開発し、人々のライフスタイルを彩り豊かにしてまいります。
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コーポレートブランド uni
「鉛筆の碑」について
明治20年(1887年)、創業者の眞崎仁六は現在の新宿区内藤町に、水車を動力とした鉛筆工場を建て、鉛筆工業生産を開始しました。それが三菱鉛筆株式会社の前身である「眞崎鉛筆製造所」です。
2006年10月、創業120年を記念し、創業の地である新宿区内藤町に『鉛筆の碑』を建立し、新宿区に寄贈しました。日本国内での鉛筆の飛躍的な普及の礎、そして100年以上にわたって愛されている鉛筆の歴史は、この場所から誕生したのです。
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鉛筆の碑 (四代目社長 故 数原洋二 書)
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横に設置されている説明板
所在地
- 東京都新宿区内藤町一番地
多武峯(とうのみね)内藤神社 内藤児童遊園内 - 公共交通アクセス
- JR総武線 千駄ヶ谷駅より 徒歩約15分
- 東京メトロ丸の内線 新宿御苑前駅(出口1)より 徒歩約15分
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