Lamy(ラミー)社の万年筆の取り扱い方法・お手入れ方法

万年筆は構造上、インクの通り道に固まったインクや紙の繊維などが詰まると、インクの流れを妨げ、書き味に影響します。毎日使う場合であっても、ときどき次のような手順でクリーニングしてください。また、インクの色を替えるときや、しばらく使う予定のないときも、同様に洗浄し、インクを空にした状態で保管してください。

■ご注意

・薬品や洗剤類は、いっさい使用しないでください。軸の変色や劣化、変形を引き起こす場合があります。

・洗浄後はよく乾かしてください。

・熱湯での洗浄はしないでください。軸の劣化や変形を引き起こす場合があります。


コンバーター

  1. 万年筆にコンバーターをセットし、コップなどに入れた水、またはぬるま湯にペン先全体を入れ、インクを吸入する要領で水を吸い込ませたあと、吐き出させる作業を繰り返し行い、ペン先に詰まったインクを完全に洗い流します。
  2. 水を入れ替え、何度か同じ作業を行い、水がきれいになるまで洗浄します。
  3. 洗浄後は乾いた柔らかい布で水分をふき取ってください。

動画はこちら(英文)


カートリッジ

・カートリッジを抜き取り、ペン先部分全体をコップなどに入れた水に入れ、数時間〜一晩浸けてから取り出し、洗い流して、乾いた柔らかい布でよく拭きます。より洗浄性を高めるためには、コンバーターで洗浄することをおすすめします。

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吸入式 (LAMY2000)

  1. コップなどに入れたきれいな水、または、ぬるま湯にペン先全体を入れ、インクを吸入する要領で水を吸い込ませたあと、吐き出させる作業を繰り返し、ペン先に詰まったインクを完全に洗い流します。なお、首軸部分を分解して水につけ置きすることは、軸の劣化を引き起こす場合があるためお勧めしません。
  2. 水を入れ替え、何度か同じ作業を行い、水がきれいになるまで洗浄します。
  3. 洗浄後は乾いた柔らかい布で水分をふき取ってください。

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■前軸

内部の歯車にインクが付着しすぎると、回転が重くなる等の症状が現れる場合があります。その際は次のように洗浄してください。

  1. 本体軸をまわして前軸を外します。
  2. コンバーターやカートリッジインクを取り除き、ペン先が付いている筒状のパーツを回して外します。
  3. 付属パーツを前軸に挿し込んで回し、先端のフタ(シャッター)を開けます。
  4. 流水で洗い流し、ぬるま湯を入れたコップに前軸ごと浸し、一晩置きます。
  5. 取り出して流水でゆすぎ、水分を拭き取り完全に乾燥させます。

■ペン先部のクリーニング

・本体軸をまわして前軸を外します。ペン先が付いている筒状のパーツをまわして外し、流水で洗います。その後完全に乾かしてから前軸に取り付けてください。

・より洗浄性を高める場合は、付属のコンバーターをセットし、コップなどに入れた水またはぬるま湯にペン先全体を入れ、インクを吸入する要領で水を吸い込ませたり、吐き出させる作業をインクの色が出なくなるまで繰り返し行い、インクを完全に洗い流します。

・インクが固まっている場合はコップに水またはぬるま湯を入れ、ペン先部が付いている筒状パーツを入れて一晩付けて置き、流水で洗い流してからコンバーターでメンテナンスを行ってください。

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