PROJECT STORYいい商品にはストーリーがある。
世界初の画期的な新開発インク
を搭載
「JETSTREAM」が世に
送り出りだされるまで
- Phase1開発の始まり
- Phase2商品化に向けて
- Phase3市場への導入
ワーキングチームの発足
社内では「このなめらかさが嫌い」という意見もあり、これまでにない商品だけにどれだけ売れるかは予想がつかなかった。また、程度の差はあれ「なめらかさ」をを訴求した商品は数多く発売されており、ジェットストリームの差別化された「なめらかさ」がユーザーに伝わるか不安があった。
しかしそんな不安をよそに、「ジェットストリーム」は発売後に予想以上の大きな反響を得る。そこで、「ジェットストリーム」をブランドとして育てていくことになり、営業部門と商品開発部でのワーキングチームが発足した。その中の一人、商品開発部のSは語る。「研究開発センターが頑張って実現した特長や品質も、ユーザー・流通に伝わらなくては意味がありません。ですから、ブランド育成には営業部門との連携が必須なんです。」
ジェットストリームはブランドを確立するため、短いスパンで定期的に新商品を発売する戦略が採られた。「新商品を最適なタイミングでリリースするため、社内でも無理なお願いをしました。研究開発の方も、営業の方も大変な苦労だったと思います。」
各種プロモーションの実施
実際の販売にあたっては、その最大の特長である「書き味」を前面に押し出した企画が実施された。
営業開発部からワーキングチームに参加したTは語る。「一度使ってもらえれば、書き味の違いを理解していただける自信がありました。ですから、得意先の方々に大量のサンプルを配布し魅力を知ってもらうことで、さらにその先のユーザに紹介してもらうことができると考えました。また、一般ユーザ向けのキャンペーンやイベントでも“実際に書いてもらうこと”を重視して、駅構内などでの試し書きイベントや店頭での実演販売を実施しました。」
こうした販売戦略も手伝って、ジェットストリームは発売以降、大きな売上をキープし続ける。1日100本売れたら良いと言われるボールペン業界において、発売1年後でも実演販売を実施すれば1,000〜2,000本売れるという人気商品。その開発の背景には、各分野のスペシャリスト達による絶え間ない努力が隠されているのだ。
「ジェットストリーム」開発を振り返る
開発に携わったプロジェクトチーム、ブランド戦略を担うワークキングチームのスタッフたちが語る、ジェットストリームへの思い入れ。
横浜研究開発センター I(ジェットストリーム開発チームリーダー)
ボールペンに関わったこと自体初めてだったので、私にとっては全てが勉強の場でした。経験豊富なチームメンバーからいろいろ教えてもらいながら成長を実感できました。優秀で信頼できる仲間を作ることができたことも大きな財産です。
横浜研究開発センター M(チップの設計を担当)
いろいろな課題やトラブルもチームワークで克服できました。自分の仕事は多くの人に支えられているのだと改めて認識できましたね。また、業務の経験を積むとある程度その経験にとらわれてしまいがちですが、日々開発の心を忘れてはいけないということを教えられました。
商品開発部 S
一般の方が売り場で試し書きをして驚いているところを見ると嬉しいですね。社内のみなさんの思い入れも強い商品なので、色や形状といったデザイン面での責任感も強く感じます。その分、思った通りの結果が出たときの喜びも大きいですね。
営業開発部 T
営業をしていると、お得意先に「“ジェットストリーム”が好き」と言ってもらえることがあります。そんな場合は、お得意先の方が自らユーザにお勧めしてくれることも多く、心の通じ合いや一体感を得ることができて嬉しいですね。
- Phase1開発の始まり
- Phase2商品化に向けて
- Phase3市場への導入