描線が落ちる・はがれる
a)シリコーンの製品に描いた場合
台所用品や水泳帽などに使われるシリコーン(シリコン製品)は、輪ゴムのような一般的なゴムと異なり、インクをはじく性質を持っています。そのため、擦る程度で描線が落ちてしまいます。
上の写真は、シリコーン製の台所用品に筆記し(左)、乾いた後に、水を含んだティッシュペーパーで軽く拭いたもの(右)です。
※筆記した文字と製品は、次のとおりです。
PM:プロッキー PM-120T (細字側) 水性顔料インク、 PC:ポスカ PC-5M 水性顔料インク、
PA:ピース PA-121T (細字側) 油性染料インク、 PNA:パワフルネーム PNA-125 油性顔料インク、
PX:ペイントマーカー PX-21 油性(白:顔料、黒:染料)インク
b)描いたものが変形した場合
ゴム製品のように、描いたものが大きく変形すると、インクがはがれ落ちることがあります。
上の写真は、ゴムバンドに筆記し(左)、乾いた後に、伸縮を50回繰り返したもの(右)です。
※筆記した文字と製品は、次のとおりです。
PM:プロッキー PM-120T (細字側) 水性顔料インク、 PC:ポスカ PC-5M 水性顔料インク、
PA:ピース PA-121T (細字側) 油性染料インク、 PNA:パワフルネーム PNA-125 油性顔料インク、
PX:ペイントマーカー PX-21 油性(白:顔料、黒:染料)インク
c)インクを厚く塗った場合
インクを滴のように厚く塗ると、外気に触れて乾きやすいインクの外側と、乾きにくい内側との時間差から、ひび割れが生じ、はがれる場合があります。写真はポスカ PC-5M(水性顔料インク)を透明のプラスチックの板へ滴のようにインクを出してから、半日放置したものです。※定規の目盛は1mmです。
d)水性染料インクで描いた場合
描線が水に触れるとインクは溶け出します。カラーペン PW-503PLT,PW-100T PC,PW-101T PC(全て2023年生産終了) が、該当します。
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