油性と水性、染料と顔料の違いは何か
油性と水性の違い
- インクの主な成分は溶剤と着色剤(色素)です。油性は溶剤として主に「揮発性有機溶剤」を、水性は主に「水」を使用します。
- 油性は水性に比べて、乾きが早く、プラスチックや金属にもインクが乗り易く、また、固着性が強い性質があります。反面、ペンキなどの塗料や塩ビなどの筆記面を溶かす場合があります。
- 水性は油性に比べて、にじみや紙の裏うつりが少なく、筆記面を溶かしにくいので多くのものへ筆記ができ、また、臭いが少ない性質があります。固着性は油性よりも劣りますが、インクに添加される固着剤や着色剤などの性能で異なります。
染料と顔料の違い
- 溶剤に溶ける着色剤を染料、溶けないものを顔料といいます。筆記具以外では、染料は繊維を染めるために、顔料は塗料や化粧品などで用いられています。
- 染料は溶剤に溶け、複数の色を混ぜ合わせることで比較的容易に新たな色を作ることができます。反面、光に長い時間当たると褪せてしまう色が多くあります。
- 顔料は溶剤に溶けない物質で、溶剤の中で均一に混ざった状態で筆記できるインクとなります。染料に比べて耐光性や耐水性に優れています。
当ページをご覧の方は、次のページもご覧になっています。
- 三菱鉛筆公式SNSアカウント
- X (旧Twitter)
- YouTube