書けなくなった(ボールペン)
i) 空気の通りが悪くなった場合
- 芯の後ろから空気がスムーズに入らないと、ペン先からインクが出なくなります。これは、水が入ったストローの上を押さえると、水が落ちてこない現象と同じで、空気がペン先へ向かってインクを押し出せないためです。
- 上の写真のように、芯の後ろのスポンジをペン先側へ押し込み、インクが触れると、スポンジに付いたインクがフタをしてペン先へ向かう空気が伝わりにくくなります。
芯の後にあるスポンジは、ペン先から空気が入った場合、芯の後からインクが流れ出ることを防ぐものです。
- ペンを誤って洗濯機へ入れると上の写真のように、芯のインクが途切れて書けなくなることがあります。原因は洗濯機の運転中に、芯の中のインクを動かすほどの強い遠心力が数回、ペン先側と後側それぞれに働いたためと考えられます。このような状態では途切れたインクがフタをして、ペン先へ向かう空気が伝わらなくなります。
上の写真は油性ボールペンで実験した一例です。洗濯機のような強い力が芯に働いた際、芯の後にあるスポンジではインクの流出を防げず、スポンジと一緒にインクが漏れ出す場合も考えられます。
当ページをご覧の方は、次のページもご覧になっています。
- 三菱鉛筆公式SNSアカウント
- X (旧Twitter)
- YouTube